PiNode3 スタートガイド

事前準備物

  • Raspberry Pi 4 Model B+

  • MiscroSDカード

  • 標準センサ

  • 強制通風筒センサ

  • SPRESENSEカメラ

前提条件

  • Raspberry Pi OSをMicroSDカードにインストール済み

ハードウェアの組み立て

物品名

物品名

Raspberry Pi と PiNode3ケースの接続

Raspberry Pi と A-2. PiNode3 Base、A-5. Screw(long)、A-6. Spacer、A-7. Nutを接続します。

Raspberry Pi と メイン基板の接続

ファン、A-3. GPIO Cable、A-4. PoE Cableを接続します。

Raspberry Pi と メイン基板の接続

PoE Cableは以下の向きで接続してください。

Raspberry Pi と メイン基板の接続

メイン基板をA-1. PiNode3 Caseに赤枠のレールに沿って差し込みます。

Raspberry Pi と メイン基板の接続

これでハードウェアの組み立ては完了です。

センサと電源の接続

センサと電源を写真に記載された通りに接続します。

Raspberry Pi と メイン基板の接続

以上でハードウェアセットアップは完了となります。

PiNode3 ソフトウェアインストール

Raspberry Pi へソフトウェアをインストールします。

アクセス

電源を入れたRaspberry Pi に対してSSH接続を行います。今回は以下の条件を想定しています。

I2C有効化

温度、湿度、照度データはI2Cを用いて取得しています。Raspberry PiではデフォルトではI2Cからの通信を無効化しているため,有効化させる必要があります。

$ sudo raspi-config

3 Interfacing Options -> I4 I2Cと進み、YESを選択します。

SPI有効化 果実径、茎径データはSPIを用いて取得しています。Raspberry PiではI2C同様無効化されているためこちらも有効化させます。

$ sudo raspi-config

3 Interfacing Options -> I3 SPIと進み、YESを選択します。I2C、SPIを有効化した後はリブートすることで適応されます。

本リポジトリをクローンし、ソフトウェアをインストールします。

リポジトリクローン

git clone https://github.com/MinenoLab/PiNode3.git

インストール

cd PiNode3
bash install.sh

以上でインストールは完了です。その他の設定等は PiNode3 software configuration を参照してください。

データ取得等の確認は以下を参考にしてください。

SPRESENSEカメラの設定

SPRESENSEカメラを使用するためには、PCを用いて各種設定を書き込む必要があります。

ソフトウェアインストール

GitHubからソフトウェアのインストール

はじめにPC上にボード上に書き込むプログラムをダウンロードします。

git clone https://github.com/MinenoLab/PiNode3-SPRESENSE.git

続いて、PCからボードに対して各種設定等を書き込むためのアプリケーションをインストールします。

Arduino IDE

Arduino IDEはPCからSPRESENSEに対してプログラムを書き込むためのアプリケーションです。以下のリンクからダウンロードしてください。

Arduino IDEダウンロード

上記リンクを開くと下記のようなサイトが開かれます。

Arduino IDEダウンロード

サイトの下記項目を実行してください。

  • 1.2 Arduino IDEのinstall

  • 1.3 USBドライバのインストール

  • 1.4 SPRESENSE Arduino board packageのinstall

  • 2.1 USBシリアルポートの接続

  • 2.2 SPRESENSEブートローダーのinstall

サイト内の下記画像位置まで実行できればOKです。

Arduino IDEダウンロード

続いてArduino IDE内で使用するライブラリのインストールを行います。

Packetizerのインストール

Packetizerはカメラ画像を送信する際に利用するライブラリです。 タブ-ツール/ライブラリに移動し、Packetizerを検索しインストールしてください。

Packetizerインストール

次にSPRESENSE側の各種設定を変更します。 タブ-ツール/Memoryから以下のようにメモリサイズを変更してください。

768KB(default) -> 1536KB

メモリサイズ変更

ボード書き込みエラー

インストール環境によりpgmspace.hが存在せず、エラーが発生する場合はあります。 エラーの解決のためには以下の手順を実行してください。

  1. 以下のリンクからpgmspace.hをダウンロードしてください。

pgmspace.hダウンロード

  1. ダウンロードしたpgmspace.hを以下のディレクトリにコピーしてください。

Arduino/libraries/FastFRC/src/pgmspace.h

ボード書き込み

以上の設定が完了したら、SPRESENSEにプログラムを書き込みます。

SPRESENSEボードとの接続

はじめにPCとSPRESENSEボードをUSBケーブルで接続します。 接続が完了するとArduino IDEのツールバーにポートが表示されます。

Arduino IDEポート

ブートローダーの書き込み

書き込み対象のSPRESENSEを選択したら以下から書き込みを行います。 タブ-ツール/ブートローダーを書き込む

ブートローダー書き込み

下記のようなメッセージが表示されれば成功です。

ブートローダー書き込み成功